動作特徴量の抽出と適用による動作スタイルの変形
Motion Style Transformation by Extracting and Applying Motion Features
Figure 1: Example of style transformation.
本論文では、動作データの動作スタイルを変形するための手法を提案する。本手法では、2つの動作の差分から、動作のスタイルに関する特徴を抽出する。抽出したスタイルの特徴を、別の入力動作に適用することで、その動作のスタイルを変形することができる。
例えば、疲れて歩く動作と、普通の歩く動作から、「疲れた」というスタイルの特徴を取得する。これを、別の走る動作に適用することで、疲れて走る動作を得ることができる (Figure1)。
本手法では、2つの動作の差分を、抽象的な形式で表現し、スタイルの特徴とする。その結果、抽出したスタイルの特徴は、幅広い入力動作に適用可能となる。スタイルの特徴は、時間的な動作の変化と、姿勢的な動作の変化の、両方で表現される。姿勢的な変化については、各部位の相対位置の変化により表現する。腰の位置変化については、あらかじめ腰の運動を絶対的な運動と相対的な運動に分解した上で、それぞれの成分の位置変化を計算する。手先・足先の位置変化については、当該部位の運動方向を基準とする相対座標系によって表現される。
本論文では、実験結果を示し、本手法の有効性や問題点について議論する。
発表文献
- Takuya Terasaki, Masaki Oshita,
"Motion Style Transformation by Extracting and Applying Motion Features",
International Conference on Computer Animation and Social Agents 2006 (CASA 06), Geneva, Switzerland, July 2006.
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特許
- 尾下 真樹, 寺崎卓也, "動作変形システム及びその方法", 出願日:2006年7月4日, 出願番号:特願2006-185007(出願中).
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