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半自動動作合成システム

Smart Motion Synthesis




提案システムによる動作合成の例。利用者は、入力動作を時間軸上に配置する(この例では、5つの動作が配置されている)。すると、システムは、自動的に入力動作を合成して、ひとつの連続した出力動作を生成する。入力動作における足と地面の拘束条件にもとづいて、出力動作の各区間ごとに、適切な動作合成手法が自動的に選択される。 入力動作の時間配置を変更することで、利用者は、出力動作を対話的に修正することができる。

概要

コンピュータアニメーションで必要となる動作データを作成するのは、非常に手間がかかる作業である。本研究では、短い要素動作を組み合わせることで、長い動作を作成するためのシステムを提案する。本システムでは、利用者が時間軸上に要素動作を配置するだけで、なめらかな自然な動作が自動的に生成される。
本システムは、動作遷移(Motion Transition)・動作接続(Motion Connection)・動作適応(Motion Adaptation)・動作複合(Motion Composition)の4種類の動作合成手法を用いる。各要素動作の実行タイミングと、各要素動作におけるキャラクタの足と地面の間の拘束条件に基づいて、出力動作のどの区間にどの動作合成手法を適用するべきかが、自動的に決定される。本システムでは、利用者が要素動作の時間配置を変更すると、即座に出力動作に変更が反映されるため、出力動作を対話的に修正することができる。また、利用者は、ある要素動作が前の要素動作に自然につながるように、適切な接続タイミングをシステムに決定させることもできる。
本システムにより、利用者は、既存の動作データを組み合わせて、新しい長い動作データを作成することができる。動作合成は自動で行われるため、アニメーションソフトウェアに慣れていない利用者であっても、容易に本システムを利用可能である。
Demo movies
[mpeg (10,943 KB)] video 1 - example of motion synthesis
[mpeg (27,503 KB)] video 2 - motion synthesis methods
[mpeg (15,429 KB)] video 3 - adaptive selection of motion synthesis methods
[mpeg (9,465 KB)] video 4 - comparison



発表文献

 特許


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